Genmai雑記帳

・・・人にやさしく

村上春樹さん イスラエルにて「エルサレム賞」受賞

「わたしが小説を書くとき常に心に留めているのは、高くて固い壁と、それにぶつかって壊れる卵のことだ。どちらが正しいか歴史が決めるにしても、わたしは常に卵の側に立つ。壁の側に立つ小説家に何の価値があるだろうか。」

「高い壁とは戦車だったりロケット弾、白リン弾だったりする。卵は非武装の民間人で、押しつぶされ、撃たれる。」

「さらに深い意味がある。わたしたち一人一人は卵であり、壊れやすい殻に入った独自の精神を持ち、壁に直面している。壁の名前は、制度である。制度はわたしたちを守るはずのものだが、時に自己増殖してわたしたちを殺し、わたしたちに他者を冷酷かつ効果的、組織的に殺させる。」

「壁はあまりに高く、強大に見えてわたしたちは希望を失いがちだ。しかし、わたしたち一人一人は、制度にはない、生きた精神を持っている。制度がわたしたちを利用し、増殖するのを許してはならない。制度がわたしたちをつくったのでなく、わたしたちが制度をつくったのだ。」 (中国新聞村上春樹さんの講演要旨 」より )


しばらく前から、この受賞のニュースは見ていましたが、
村上春樹なんて関係ない・・・、などと思っていた私は、記事本文さえも読んでいませんでした。


今日、いろいろな所で取り上げられている、イスラエルで行なわれたこの授賞式での挨拶を読んで、大変感動しました。
http://ameblo.jp/sukinakoto/entry-10209412590.html
http://www.47news.jp/CN/200902/CN2009021601000180.html


そして下記に同感しました。


「さらには、私もそうでしたが、彼の言動一致の勇気に動かされ、
自らの生き方の原点を 振り返った方が多かったのではないでしょうか。」
http://beiryu2.exblog.jp/9371127/