Genmai雑記帳

・・・人にやさしく

庭に車 死亡事故 遺族「3人返して」 地裁尾道支部判決

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hiroshima/news/20090616-OYT8T01301.htm
(2009年6月17日 読売新聞)
この1年でもっとも痛ましいと思った事件の判決が出ました。
2008-12-30にこのブログでも書きましたが、もう、このニュースを載せている新聞サイトはありませんでしたので、web上から拾ってみました。
正月前の休み、朝から夫婦が小さな子供と一緒に花壇に花を植えていた・・・・
肝臓が破裂してるのに、救急救命する父。一人残された4年生の女の子・・・・
読む度に、目頭が熱くなってしまいます。


29日朝、〜三原市の国道沿いにある会社員盛谷浩二さん(51)方の庭に、乗用車が突っ込み、盛谷さんと妻の良美さん(41)、市立羽保育所に通う次女の里歩ちゃん(4)が死亡した事故で、3人がはねられた事故現場の花壇には、タイヤ跡がくっきりと残り、子ども用の長靴やスコップが散乱していた。

 スピードを上げた車がタイヤをきしませながら飛び込んできて、3人にはよける間もなかったという。良美さんと里歩ちゃんは庭の外の道路まで約10メートル引きずられ、浩二さんは 玄関前に倒れ込んだ。

 盛谷さんは4人家族。「『ドン』という大きな音がして、庭に出たら、みんなが倒れていた」。
家の中にいた小学4年の長女が直後に119番した。

 車で通りかかった清掃会社の社員4人は、家の中にあった毛布を3人に掛けて救急隊を待った。浩二さんは消え入りそうな声で「苦しい」と繰り返していた。傍らには長女が泣きながら立っていた。4人は現場を見せないようにと、「家に入っていなさい」と声をかけた。

 里歩ちゃんは家族で花の世話をするのが好きだったという。この日の朝も、やや肌寒い青空の下で、3人がしゃがみながら笑顔を見せているのを近所の人が目にしている。近くに住む主婦(63)は「『おばちゃん』といつも手を振ってくれた」と涙ぐんだ。 
http://www.23ch.info/test/read.cgi/news/1230605249/

◇傷だらけの父が心臓マッサージ
 近所でも評判の仲良し一家に悲劇が襲った。亡くなった盛谷浩二さんは事故直後、自ら負傷しながら妻良美さんに心臓マッサージを施し、無事だった10歳の長女が救急車を呼んだ。

 この日朝から、浩二さんは自宅庭の花壇で、良美さん、次女里歩ちゃんと花の植え付けなどをしていた。そこへ、午前8時25分ごろ、秋保容疑者の乗用車が突っ込んだ。
 レンガで囲んだ花壇はめちゃめちゃに壊され、数輪の葉ボタンが残るだけに。そばにあった手作りの鉄棒も根元から曲がった。4人家族で1人だけ家の中にいた長女は、「ドンと音がしたので外に出たら、お父さんと妹が倒れていた」と混乱した声で119番してきたという。

 近くの坂井原簡易郵便局の丹下公司局長(58)は、直後に出勤し、事故に気づいた。浩二さんが毛布のかかった奥さんに懸命に心臓マッサージをしていて、「泣きながら『救急車を、はよ呼べ』と叫んでいた」という。

 近くに住む浩二さんの兄幹人さん(53)は親類からの連絡で同9時ごろ現場に着くと、3人は既に病院に運ばれていた。「弟は子煩悩で、子どもたちを可愛がっていた。『正月を迎え、花でも植えようか』と話していたのだが……。何も考えられない」と悔しさをにじませた。

 家族ぐるみの付き合いだった近くの主婦は「里歩ちゃんはとても明るく活発な子で、良美さんも、子どもたちに優しく接する素晴らしいお母さんだった」と声を詰まらせた。
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毎日新聞 最終更新 12月30日より引用
http://jikottaracom.blog79.fc2.com/blog-entry-18.html