Genmai雑記帳

・・・人にやさしく

中小企業の法務リスク対策

6日には、県庁所在地で特商法改正その他に関する研修を受けました。
特商法、割販法については、大阪に次いで2度目の研修でしたが、ますますもって知識不足を実感することとなり、結局は、実際に受任してから勉強し直す必要があると思われました。


往復の列車内と講義中(?)に、「中小企業の法務リスク対策」を斜め読みしました。
1月にも、このブログでご紹介したものです。http://d.hatena.ne.jp/gen-mai/20100114
 会社法務の第一線の司法書士達が、日頃の実務の中で、いろいろ考え、工夫してきた内容をもとに書かれたものと思います。
 中小企業で活用できる種類株式の内容に詳しく、種類株式を理解する上でも有用と思われます。細かな点でも、かなり踏み込んで調べてあるようで、感心しました。
 ただ、この種類株式のみならず、かなり実験的(と言って差し障りあるようでしたら、「あまり見ない」)内容も多く、とても有用であると同時に、一種の「試み」に近いようなものもあるように思いました。
 自分の業務において、ここまでの内容にするのは、ちょっと不安・・・、と言うようなものもありました。
 種類株式についても、記述そのものはとても良く考えられていると思うのですが、 実際に、応用するような事例は、そう多くないような気もしました。


 しかし、日頃、我々が行っている「小会社」(実は個人、家族会社)の実務をどう法的に具体化していくかと言う点では、こうした視点の本が少ないだけに、とても貴重な本だと思います。
 まだ読み切っていないのにこう言うことを言うのもなんですが、この視点で更に広く踏み込んでいってもらい、続刊、続続刊として発行されるものに期待したいと思います。