Genmai雑記帳

・・・人にやさしく

本人通知制度、見送り

http://www.kobe-np.co.jp/news/touban/0005102458.shtml
兵庫県三木市は〜条例案再提出を見送った。同条例案は3月市会で否決されており〜9月以降に提出する方針。
〜1、2月に市が実施したパブリックコメント〜には、請求者側の権利擁護を求める意見が寄せられるなど、問題点が指摘〜
〜100を超える自治体が導入しているが、同市は全国で初めて、請求者の名前まで本人に通知するとしていた。

パブリックコメントには、県弁護士会、県司法書士会を含め、4件の反対意見が寄せられた。

強制執行保全手続きは気付かれずにする必要がある〜債務者側に動きが知られれば、財産を隠されることにつながりかねない
〜遺言書を秘密裏に作る場合も、事前に察知されれば、推定相続人から圧力がかかり、遺言者の意思が阻害される恐れがある〜
〜訴訟準備に支障が生じるなど、裁判を受ける権利が制限される〜


条例でパブリックコメントまでやってくれたから、こうした「当たり前の」意見が出てきたものと思います。
しかし、100以上の自治体が採用した今、法的に解決するなどの方法がない限り、上記の懸念どおりのことが起こり続ける可能性があります。
 このことは、実際、プライバシーの保護と言った大義名分だけで、拙速に決めてしまうことではなかったと思われ、法制度の運用そのものに関わる大事だと思います。