Genmai雑記帳

・・・人にやさしく

大分地裁:債権者名簿落ち

平成24(レ)6 保証債務金請求控訴事件
平成24年04月12日 大分地裁・民事第1部
裁判所 | 裁判例情報:検索結果詳細画面・・・・原文

(抽出・加工あり。原文参照)

⑷〜控訴人は,Aの母〜育英会との間で〜連帯〜保証〜契約〜
⑹〜破産を申し立て〜免責許可〜確定〜。〜免責の申立て〜債権者名簿に,本件保証〜債権を記載しなかった。

⑴ 控訴人の主張

ア 〜記載しなかったことにつき過失はない〜。
〜育英会は〜5回〜単に請求書を送っただけ〜,他の〜消費者金融業者〜苛烈な取立てを行っており〜消費者金融業者だけを債権者として意識し〜失念〜無理もない〜
〜子であるAが借り受けた奨学金〜保証人になることについて特別な意識を有していなかった。〜借り終えたのは〜11年も前〜債務の存在を意識していなかったことを責めることはできない。
〜破産債権者の数は〜育英会を除き,5,6社〜,その数は決して少なくない。
〜Aが〜返済しているものと思っていた。〜就職〜後〜ほとんど連絡を取っていなかった〜疎遠〜問い質すなどということは期待できなかった。
イ〜免責不許可事由があっても破産裁判所の裁量によって免責が許可される場合のある〜免責制度の趣旨・目的をも考慮すべき〜。
〜離婚した元夫が事業のため〜多額の借金の保証人となり〜元夫が夜逃げしたため〜やむなく破産の申立て〜不誠実な破産者とは到底いえない〜更生を考え〜免責許可決定が確定〜責任を免れるものとすべき〜

第3 当裁判所の判断

1〜知って〜名簿に記載しなかった請求権〜免責の効力が及ばない非免責債権〜記載されなかった債権者〜免責〜異議〜の機会が保障されないため〜過失が認められる場合には〜該当〜

⑴イ〜約3年間に,合計5回にわたり〜請求〜請求額は漸次増額しており〜91万円と相当程度に大きな金額〜
〜申立て時において〜約140万円〜他の破産債権は約400万円〜約26パーセント〜全体に占める割合が低いとは言い切れなかった。
〜債権者の数は,5,6社〜膨大〜把握〜困難〜事情はうかがわれない。〜サラ金被害者の会〜に相談〜指導のもと〜申立て〜準備〜ある程度の時間をかけることができた〜

〜アの事情を考慮に入れたとしても〜イの事情を考慮するならば〜認識〜可能性もあるし,少なくとも〜過失があった〜。
エ〜5回にわたって〜請求〜Aが〜返済したと考える根拠は乏しかった〜
⑵〜少なくとも過失があった〜破産者が知って債権者名簿に記載しなかった請求権に該当〜免責許可〜確定しても〜責任を免れない〜