Genmai雑記帳

・・・人にやさしく

訴状を作成する(Practice of Law)

Practice of Law : 法廷弁護士の心得(9)ー訴状を作成する

1 自然なストーリー
2 立証見込みのない主張をしない
3 感情的なことは記載しない
〜ことさら提訴の正当性を強調したり、被告の不誠実を非難するなどの記載をするべきではない。依頼者には喜ばれるかもしれないが、相手方の攻撃感情を刺激して紛争を深刻化、険悪化させるだけであって〜裁判官の心証を引きつけることはできない。何より、法律文書としての品格に欠ける。〜

〜依頼者と面接〜。
1 面接の目的は何か
〜どのような利益を獲得したいのかを把握〜条理、社会正義、道義の観点からみて支持、是認すべきものであること、少なくとも違法、不当でないことを確認しなければならない。〜
2 面接の方法
〜できるだけ、依頼者に「紛争の経過のひととおり」を語らせること〜。〜何を獲得したいのか、その真意、本音を観察〜。

 私は滅多に訴状など書きませんが、訴状作成の場合にとどまらず、事案の処理と言う意味で、実に、ためになる記事だと思います。
いつもながら、この先生の深い思慮と豊富な経験を感じます。