Genmai雑記帳

・・・人にやさしく

奈良、説明不充分弁護士、戒告→業務停止に変更

(産経)
日弁連は30日、勝訴の見込みがない訴訟を起こして敗訴し、元依頼人の申し立てで奈良弁護士会から戒告の懲戒処分を受けた〜弁護士について、業務停止1カ月の懲戒処分に変更したと発表〜
〜平成23年10月、大阪高裁で和解が成立済みの解決金返還訴訟の弁護を引き受けたが敗訴。〜「勝つ見込みのない訴訟を起こし、誠実に業務を遂行しなかった」と〜懲戒請求すると「誹謗(ひぼう)中傷だ」と元依頼人を相手取って損害賠償訴訟を起こし、元依頼人も反訴〜
奈良地裁は今年7月、「適切な説明があれば提訴に至らなかった」と〜説明義務違反を認定、約100万円の支払いを命じていた。

 日弁連は〜弁護士の〜対応は、弁護士職務基本規定に違反すると判断。〜軽すぎるとして、業務停止1カ月の懲戒処分に変更〜
「処分軽すぎる」戒告から業務停止1カ月、元依頼人と“ドロ沼”訴訟合戦の弁護士に 日弁連 - 産経WEST

以前upした、(1)弁護士:「何とかなるかもしれない」 - g-note(Genmai雑記帳)の件でしょうか?その前の、(2)g-note(Genmai雑記帳)とも同じ件かも知れません。

 今回の記事と(1)の2つの記事を読むと、最近、時々聞くような、「まるで金儲けのためにみだりにに訴えを起こさせた」ケースのように読めますが、

 改めて最初の頃の(2)の記事を読んでみて(詳しいことは不明ですが)、あながちそうでもなかったような、なんとかしたいと言う「気持ちだけ」はあったのかも知れない、などと思ってしまいました・・・・(だからと言って、依頼者に誤信させたとすれば許されないことは同じでしょうが。)
専門職側に立った甘い見方でしょうか?

 いずれにしても、専門職の説明責任と言うのは非常に難しい問題で、依頼者のちょっとした誤解がトラブルの種となることもあり、
簡単すぎる説明はもちろん理解してもらえないし、
法的な内容をできるだけ詳しく説明しようとすると混乱されてしまう場合も少なくありません。

こちらの「善意」(?)による部分を、依頼者が、自分の都合に合わせて理解してしまっているようなこともあり、「親切が仇」となったような気持ちになるようなこともあります。

私自身、常日頃、自分なりに充分ていねいに、「分かりやすい説明」を心がけたいと考えておりますが、
それでも、失敗はあります。