認知症患者60％が経済被害

悪用される成年後見制度　認知症患者60％が経済被害受けた
この記事の書き方は少しひどいと思いました。
タイトルだけ見ると､まるで､成年後見制度を使うと6割の人は経済的損害を受けるように読めてしまいます｡

本文においても、一般の人がサラリと読み流すと、被害を与えたのが「悪徳業者」なのに「後見人」による不正につなげて書いてあって、後見人による犯罪が全体の６割かのように読まれかねません。また、そうした悪意さえ感じてしまいます。

確かに、後見人の不正は許せないし、特に専門職の不正が多くなっていることは、許せないことです。しかし、十把一絡げで、後見業務を行っている専門職を悪者扱いされたのではたまりません。

実際、私もそうですが、実に多くの司法書士や弁護士が、半ば以上にボランティア精神をもって、
この業務を「致し方なく」、しかし「誠実に」、一生懸命やっているのです。

家裁の裁判官や書記官は、ほとんどの専門職が、苦労して頑張っていることを重々承知していると思います。
弱者を守るために、裁判所も法律専門職も協力しあって頑張っています。

につけても、許せない専門職の不正･････、
こんな記事が出てくるぐらいなら、もう後見業務は受けたくないと思う専門職も出てきます。
実際、後見は受けないと言う同職を知っています････。

しかし､ますます､専門職の後見人は不足してきています･････｡