Genmai雑記帳

・・・人にやさしく

成年後見被害、56億円

成年後見制度を悪用する事件が後を絶たない中、行政書士の不正防止などの役割を担う全国組織「コスモス成年後見サポートセンター」への加入率が3%にとどまっている〜
行政書士だけでなく、司法書士や弁護士の摘発も相次ぎ〜被害額は約56億円。〜

〜コスモスは平成22年8月、成年後見業務を担う行政書士の育成を目的に日本行政書士会連合会が設立。〜3カ月ごとに業務日誌や〜預貯金通帳のコピー、現金出納帳などの提出を義務化〜

成年後見制度〜利用者は昨年12月末時点で約18万4千人〜

〜昨年1年間では831件、約56億7千万円に。大半は親族らが後見人〜、行政書士司法書士、弁護士といった「専門職後見人」による不正も22件、約5億6千万円あった。

〜「行政も監督を」
〜日司連〜「成年後見センター・リーガルサポート」は加入率約32%。〜半年に1回の業務報告を義務化〜
〜昨年は加入者の不祥事が相次いだ。〜今年度から預金通帳の原本を提出させるなどの再発防止策を講じた」〜

〜「市役所などの行政機関も監督する立場に加わり、不正を防ぐ態勢を早急に整備すべきだ」〜
成年後見の悪用被害56億円も、打つ手なし!? 行政書士組織加入3% 司法書士や弁護士も摘発相次ぐ(1/3ページ) - 産経WEST

 成年後見業務は楽な業務ではありません。日々の管理も勿論ですが、死後の処理を始め、高度な民事事件となることも少なくありません。
そうするとどうしても、専門職が必要となり、また、その中でも一部の者に集中しやすくなります。
相続財産、不在者財産、遺言執行、任意の財産管理・・・と、それでなくてもそうした「メンテナンス+エポック」のある業務を「維持・管理」している我々にとっては、「日々+特別事由」を、ともかくもきちんとやり遂げてゆくことが大切であり、それで精一杯の所があります。

 裁判所ほかの監督は、監督される我々の側から見ても、絶対に必要です。しかし、3カ月に一度だとか、通帳原本の提出とか、そう言う形で進んでいくようなら、やはり多くを受けることは躊躇せざるを得ません。

また、「後見監督」業務は、これはこれで、素人が作成した(あるいは「まともには作成してない」)帳簿等を1つ1つ監査して行くと言う作業であり、非常に時間のかかる、また気も使う仕事です。

なんらかの形で、もっと違った分業ができることが望ましいと思います。