Genmai雑記帳

・・・人にやさしく

反対者の言論の自由

「私はあなたの意見には反対だ。だがあなたがそれを主張する権利は命をかけて守る」

ヴォルテール
龍谷大学宮武嶺客員教授が、今般の事件について書いておられます。

〜これが「闘う民主主義」と言われるドイツですと、第二次大戦の教訓に鑑み、左右の極端な全体主義については表現の自由も結社の自由も認めないのですが、徹底した価値相対主義(なにが正しいかはわからないので議論に任せる)という立場を取る日本国憲法では、どんなにとんでもない極右のことを言っても極左のことを言っても、表現が規制されることはないのです。〜

百田尚樹氏に「言論の自由はないのか」と問う安倍首相と松井大阪府知事と花田紀凱WiLL編集長に答える。 - Everyone says I love you !
長いけれど、通読だけでもしておくべき記事ですね。

久しぶりに町村先生の明快痛快な文章を読みました。(ここで上記を知りました。)

〜端的に言うなら、言論の自由はある、しかし発言したことには責任が伴うのであり、その責任とは、批判にさらされることも当然含まれる〜
〜もちろん言論行為にせよ、これに対する批判にせよ、限度はあるのであり、行き過ぎた場合は誹謗中傷となり、脅迫、強要ともなり、またヘイトスピーチというべき領域にも至る。誹謗中傷、脅迫、強要の類は言論の自由の範疇を超え、刑事的にも民事的にもサンクションの対象となる。
政治的にも、そのようなものまで言論の自由があるかと放置するのは、黙認したに等しい。正しい態度は、最近のスコットランド自治政府首相のヘイトスピーチ一掃宣言だ。〜

Free speech:言論の自由はあれど、表現行為には責任が伴う: Matimulog

上記で引用されていた、スコットランド女性首相の発言

政治的な反論は、それが情熱的で揺るぎなく、オープンで、正直で、相手へのリスペクトをもって展開されていれば歓迎します。たとえその意見が、私なら使わないだろうと思う言葉を使って説明されていたとしても構いません。それが言論の自由というものの本質だからです。(中略)しかしながら、私たちの政治ディベートのレベルを、暴力的な脅しやミソジニーホモフォビア、性差別、レイシズム、障害者差別などの低みにまで下げることは是認できません

スコットランド女性首相、現地版ネトウヨの一掃を宣言(ブレイディみかこ) - 個人 - Yahoo!ニュース