Genmai雑記帳

・・・人にやさしく

GHQ接収の土地の時効取得

町村先生が、東京高裁の時効判決が取り上げておられました。
arret:土地を法的根拠なく占有して20年、占有した者の勝ち: Matimulog
GHQ接収の土地「国に所有権」逆転判決 羽田の元敷地:朝日新聞デジタル

町村先生は、
GHQの命令で国が「法的根拠も契約もなく占有した」場合に、平穏と評価できるか?
〜平穏ではなかったとの証明があったと言えるのではなかろうか?
と書いておられます。

平穏公然は、短期の場合の善意無過失(占有開始の時)とは異なり、占有期間を通じての状態に関する要件だと思いますが、
その占有の始めに、強制収用のような形で接収された場合、期間中は、一見、何のトラブルがないとしても、それを「平穏」と評価できるか、
と言ったところのことでしょうか。