司法書士合格者数減少へ、司法試験とは逆
(弁護士 猪野 亨のブログより)
今年の司法書士〜合格者数はどうなるのか。弁護士も司法書士も過剰供給が明らかな中での政策的判断が注目〜
〜筆記試験〜合格者数は706人〜
〜昨年度の筆記試験合格者数は764人、最終合格は759人〜。筆記試験だけをみれば、58人の減少〜7.6%
〜司法書士も2001年から始まった司法「改革」の中で大幅に増加〜
〜2001年に623人〜短期間で増員〜最高時は2010年に947人〜
〜他方〜司法試験合格者が当初500人〜最高時には2100人〜
司法試験合格者数(2009年、2010年は旧試験の合格者数を加算)
2009年 2,135人
2010年 2,133人
2011年 2,063人
2012年 2,102人
〜司法審意見書〜3,000人が目標〜直ちに増加〜困難〜法曹は不足するということで暫定的に認定司法書士制度まで導入〜
〜結果〜弁護士も司法書士も供給過剰状態〜
司法書士試験合格者数推移
2001年 623人
2002年 701人
2003年 790人
2004年 865人
2005年 883人
2006年 914人
2007年 919人
2008年 931人
2009年 921人
2010年 947人
2011年 879人
2012年 838人
2013年 796人
2014年 759人
2015年 700人(?) 11月4日発表
法務省は2011年から減員に舵を切りました。
〜司法書士も〜資格を取得しても職業として成り立たない〜。登記業務は減少の一途、簡裁事件も〜過払金返還〜終息〜。
〜明らかに過剰〜法務省は減員政策を実施〜
〜司法試験は何と今年〜40人もの増員〜
〜文科省、法科大学院という利害が絡むために減員できないという実態〜
〜司法「改革」の傷跡は未だ生々しく〜。明らかに誤った需要予測、法曹制度を崩壊させてしまうところまで来てしまったことに暗澹たる思い〜
司法書士試験合格者数はさらに減少していく 司法試験とは逆の方向へ - 弁護士 猪野 亨のブログ
前にも書きましたが、私の頃は、司法試験400人、司法書士400人と言われていたと思います。
隔世の感などと言っておられない状況ですね。