福岡司法書士、後見横領

成年後見人〜口座から約760万円を横領〜福岡県司法書士会〜司法書士〜容疑者（43）＝福岡市早良区＝を業務上横領の罪など〜在宅起訴〜
　〜市内の90代の女性の成年後見人〜12年11月から13年８月にかけて29回にわたって〜口座から合計約760万円を払い戻して横領〜
〜女性が相続した土地・建物の所有権移転登記を怠ったことを隠す目的で、12年８月頃、移転登記がされたかのように土地・建物の全部事項証明書を偽造〜有印公文書偽造〜行使〜起訴

〜約760万円は遊興費〜とみている。

〜生活費の困窮や資金繰りの悪化〜依頼者らのお金に手を出すケースもあるが、多くは専門職のモラル欠如〜。判断能力がないことをいいことに〜立場を悪用〜悪質性は高い。

〜親族が後見人〜不正があり、専門職後見人の積極的活用が進められてきた。司法書士、弁護士、社会福祉士、社会保険労務士などの専門職の選は全体の約６割〜
〜容疑者は、専門職にかけられた信頼と期待を裏切った。

〜不正を防止〜裁判所による監督のほか、複数後見人による権限分掌、後見監督人の選任などが行われているが、第三者によるチェックは、人と労力とお金がかかり、被後見人〜の経済的な負担を増すことにつながり、最善策とは言い難い。

〜全国の65歳以上の認知症高齢者は推計で300万人を突破〜後見制度の利用者は５％にとどまっている。〜今後、裁判所による監督は限界を迎えるおそれもある。専門職のモラル対策は急務〜。
司法書士を起訴、成年後見制度を悪用し760万円横領：データ・マックス NETIB-NEWS
誠にごもっともな意見と思います｡

横領もさることながら、移転登記を怠ったことを隠すために偽造と言うのは、考えられないことで、
何しろ、性格的にルーズで、問題に正面から立ち向かえない人間であることは明らかだと思います。

専門職の側としては、ともかくもこうしたモラル欠如を無くすしかないと思いますが、

後見制度の問題としては、今後、どんどん利用は増えてゆくと思われ、
こうして不正も多くなり、内容も複雑になり、
それに従って、監督に応えるための報告や資料作成などの後見事務の負担も強くなる一方ですので、制度全体について、見直す時期が来ていることは明らかだと思います。

特に、何度も書いてきましたが、
選任されるなり本人の一生を管理するしかないと言う制度のあり方は、後見利用の重大な阻害要因となっており、また、長期にわたる財産管理ばかりになることは、不正の温床となりやすいことではないかと思っております。